今回は、私の厄介 な性質について。
ところで「性質」と「性格」 実はこの二つ、似て非なるものなんですね。
性質の方は持って生まれた資質・特質・気質で、性格というのは先天的な面と後天的な面が混ざり合って培 われていったものなんだと。
なので、環境やら他からの影響も相俟 って徐々に形成されていった「性格」というものは、努力次第で変えられるんだそうです。
とはいえ、よっぽど腹を括 ってかからないことには、ムリですよ、性格を変えるなんて。しかし世の中には、それをやってのけた人達の話だってありますから、確かに、全然不可能ではないんでしょう。
そう、ここで語るのは、「性質」の方です。
もっと更に、根深いところの話です。
…その根深いところを、マンガでまず、さらっと…
いろんな美点って、いったい何のことでしょう・・・
と、それについて語る前にHSPの大まかな特色、そしてその「セルフテストって、どういうの?」という辺りについてお話ししましょう。
ああ!ここでまた、例の壁にぶつかってしまいます・・・!
このブログでは、私個人の経験をもとにモノを言う、というのが大前提にありますから、特色などについて「うぅううぅん、どっからどこまでここに書くべきか?!」で悩んでしまうんです。
「要領よく端的に情報をお伝えすることが苦手」なおバカさんなのです(ちょっと謙遜 😊)
他から得た情報をコピペ、ならば簡単ですけど、それはやっちゃダメなこと。なのでやりません、そしてやる気も起こりません。
ということで、何とかざっくりと要点をお伝えするように頑張ってみます。
(「あんた、詳しく書けないんかい!」とおっしゃられた貴方、よろしければ、こちらをどうぞ ★「自分で調べろ」だって? バカ言うな!)
(そうです、詳細に関してはHSPで検索を! いくらでも出てきます! あと「本」で調べてネ)
私がHSPについて知ったきっかけというのは、「The Highly Sensitive Person」の著者であり、この気質を有する人々をハイリー・センシティブ・パーソン(際立って繊細なヒト)と名付けたエレイン・アーロン博士(Elaine Aron)の、まさにこの本によります。HSPにかけては第一人者ですね。
アーロン博士による、HSPの重要な4つの特徴として、
①考え方が複雑、且 つ深く考えたうえで行動
②外界からの刺激に敏感なため、疲れを感じ易い
③周りの人の感情を読み取り、周りに合わせようとする・感情移入しやすい
④微妙な物事に対する感覚が鋭い
を挙げています。
それぞれの項目に関する詳細を読んでいると、まるでHSPが特別な能力を身に着けたスゴイ人間であるかのような気持ちにさせられ、紛れもなくHSPの私としては、なんだか大変気恥しいものを感じずにはいられません。
いやいや、そこまで素晴らしくないだろう…
(苦笑)
というように。
と同時に、アーロン博士がHSPの特性である素晴らしい面を書き連ねたのには、第一に研究の結果を率直に提示したまで、というのはもちろんの事、「誤解されたり孤立しがちなHSPを励ましてあげたい」のような意思が働いていることも当然察せられないワケではございません。(あと誤解している人々に向けられたメッセージでもあり)
因みにアーロン博士ご自身もHSPです。
それもあってつい「自分のことを、そこまで褒 めちぎるか先生・・・苦笑」となってしまった、とも言えます。
しかし、HSPの特質のうちには「自己否定感が強い」というものも含まれるので、その傾向の強いHSPさんにとっては、それが大変な励みになるものとも理解できますから、「自画自賛はやめろ先生」などと批判しているのではありません、言うまでもなく。
ただ、そうなんです、自画自賛しがちな自惚 れのキツイ私なので、そんなふうに褒められると、照れちゃうんですね。
「自己否定感が強い」という点は、私にはまったく該当しないのです笑。自己肯定感 のハンパなさ、ある意味スゴイです。(子供の頃は、またちょっと違いましたが)
なので、
「君は、本当は素晴らしいんだよ! 間違ってなんかいないんだよ!」
のように励 まされたら、「もう知ってる」ので(きゃあ!)改めてそう言われたりしますと、かえって不可解…「私のこと、何かひどく誤解していやしませんか?」としか思えないでしょう。
その自信はいったい、どこから?
と問われれば、このように言わせてもらいます。
幸い、若いうちに自分がやりたいこと、目指すべき方向等を知ることができたから
と。
これは私が生きてゆく上で、大変な強みとなりました。絵や文章で心の裡 を表現する、そこに専念してゆきたい、という思いです。社会的な成功を度外視して、それはどこまでも、自分が生きてゆくために不可欠な行為、そのように感じられます。
つまり何というか、問題多き自分に自分自身で芸術療法を施 していた、そんな感じかと(意図せずして)。表現することで心の問題を昇華 させるのです。
自分の裡側 に湧き上がる様々な思い、それらが皆、表に出たがっている、そんな状態です。そして、その一つ一つを自分の手で外側に出してあげた時、目の前に一つの世界が作品というカタチで生まれます。自分の裡側に在ったものが、いま目前に存在して、息づくのです。これを目の当たりにするひと時というのは、まさにカタルシス に相当するんですね。そうしてまた、自分の裡側の世界を如実 に描き出せた時の喜びは、大きな達成感を伴い、そこに自信というものが生まれる、そんな感じではないでしょうか。
また、大層 な物言いをしてしまったようで、お恥ずかしい。
話も少しそれてしまいましたね。
そうです、HSPに関する褒めちぎり、ということでした。
先ほどの①というのは、「HSPの脳が、より深く情報を処理し、探求することに長けている(Depth of processing)」ということなのですが、これに対しては自惚れ屋の私ですから「そう、その通り」と臆面 もなく頷 けたりします。が、
「一を聞いて、十のことを想像し、考えられる」
という言い方をされると、まるで聖徳太子の「いっぺんに十の質問を聞いてそのすべてに応答した」みたいな(全然違ってる気がする。それにそんなの、いくらなんでも不可能。…で、今調べたら「一度に10人の意見を聞き分けられた」という言い伝え、だそうで)…とにかく、その言い回しのせいで、スーパー(超人的)な感じがして、さすがに頷くことがためらわれます。
しかし、…よくよく考えると、そのようなことはしてるな。
ううぅうん・・・してるような気がする。
・・・いや、してますね。(ホントかよ)
超人とまでゆかなくとも、それは正に「一を聞いて十を知る(非常に賢い)」みたいですから、やっぱりちょっと、これに「YES」と答えられるだけの図々しさや勇気が私にはございません。
あと「あらゆる感覚が鋭い」と言われても、これまた超人みたいで、即座に「ハイ」とは言い難い。
更に、もっとハイとは言えない事柄としては、
「言葉による意思の疎通がムリな幼児や動物、彼らの気持ちを察知できる」
・・・これはもう、きっぱりNOですよ。普通に、分かりません。
「第六感が鋭く、またそれがよく的中する」もそう、迷うことなくNOです。
そういうESP風に研ぎ澄まされたものは、私には無い、と思うのです。私は大ウソつきじゃありませんから、無いものは無い、のです(無い、と思っているだけで、実は有るんでしょうか笑)。
「それは正に私!」に関しては、
- 事を始める前についプロセスをいろいろと考えてしまう
- 異様なほど驚きやすい
- 音や光に敏感
- 怒られている人を見ると、自分が怒られているような気持ちになり、居たたまれなくなる
- 刹那的快楽主義者ではなく、哲学的な事柄に興味をおぼえる。世間話的な浅い会話・浅い人間は好まない
- 他人の気分が伝染し易い(人が落ち込んでると一緒に暗くなってしまう、とか)
- 芸術作品などに深く心を動かされる
まだまだいろいろありますが、このくらいにしておきましょう。
とここまで書きましたが、
え、何が褒めちぎり? どこ?
別に褒めてないじゃん
と貴方、お感じになられたかもしれませんね?
いやいや、本を読みますとですね、HSPの特筆すべき能力として、「素晴らしい創造性、洞察力 、思いやりや情熱の深さ」が挙げられ、それらの能力や資質が社会に於てどれだけ尊ばれるか、語られるんですね(そしてそれは事実ですけど!)。
それがHSP当人である私には聞いててちょっとこそばゆいのですね。どういう重要な社会的ポジションに向いているか、とか、いろいろ。
しかし先にお伝えしたように、アーロン氏が、その辺を強調するのも無理からぬこと、として「多くの人々の無理解により、HSPが単なる≪臆病者・恥ずかしがり屋・弱い存在≫であるかのようにみなされてしまう」即ち「社会ではあまり役に立たない人達」のような印象を持たれている(そしてHSPの本人達――自己肯定感の乏しいHSPたちも自らを卑下しがち)、という点を指摘しておられる通り、残念ながらこれも事実です。
だからこそ、あえてHSPのポジティブな面・優れた特質について強調する必要があったのです。
アメリカでは、アレです、「静かなる哲人 」とか「能ある鷹 は爪を隠す」とか、そういうの通用しないみたいです。
私はそういうのを好む。
謙譲 の美学、とか・・・ ここでは、「ドシドシバンバン言わないと、バカだと思われ」また「おとなしいのはバカの証拠」なのですよ。発言すればするほど利口者で有益なのです(もちろんアメリカ人の中にも、違った価値観を有する人も居るんでしょうが・・・このアーロン博士のように。が、そうです、大多数は、「寡黙 =あんまり賢くない」というようなものの見方をする、と言って間違いないかと)。
ところで、セルフテストをご希望の方は、・・・それこそバカの一つ覚えで申し訳ありませんが、「HSP セルフテスト」で検索GO! テストと一緒に、とっとと基本情報も得られます。
バカバカと、ホント口が悪いのよねぇ…ごめん
私の場合、27問中24問がYESとなりました。(セルフテストは、サイトによって27問よりも少ない場合がございます。このテストのオリジナルはアーロン博士のHPで受けることができます。→ http://hspjk.life.coocan.jp/selftest-hsp.html)(しかしそのオリジナルのテストには、かなり似通 った問がいくつかありまして、先生としては、できる限り精密に診たかったんでしょう、が答えていてちょっと「これとこれとこれって、結局同じことじゃん」と感じざるを得ない点がいくつか見受けられました)
ではその、私自身に該当しなかった3つの事柄というのは
A 暴力的な映画やテレビ番組は避ける方だ
B 空腹に弱く、そのせいで集中できない・不機嫌 になるといった強い反応を示すことがある
C 作業をする際、それが競争であったり、観られているという状況下では、緊張したり震えてしまい、いつも通りの成果を出せない
なんですね。
A:暴力的な映画、相当観てます。
といっても、暴力的描写が観たくて、というワケではなく、ストーリーを語る上でそれが不可欠ならば、やはりそこを避けては通れないでしょう(良くないからといって蓋をする、のではなく)、という感じです。
B : 空腹に強くもなければ弱くもありません。
C : そういったプレッシャーに強いワケではない、けれども、緊張のあまりいつもの力を出せない、というのでも全然ないです。結構普通にできます。が好きか嫌いかで言うと、作業中を見られるのはキライです(見られている、ということで自意識が過剰に働いてしまい、それがちょっと邪魔臭い)。
また基本的に、競争にはまったく関心を持てない、けれども競わねばならない、となるとつい、負けず嫌いな性分が出てきてしまいます。
というワケで、私というのは、HSP中のHSP(内向的、人見知り)でありながらも、激情的な面も大いに具えているので、場合によっては強い態度にも出てしまったり・・・。典型的なHSPともちょっと違うんですね。
そもそもはとても平和的、けれども、「売られた喧嘩は買いますよ」のようなところあり
(アーロン博士は、HSPの中にも外交的なタイプは存在する、と言っておりますので、やはりHSPも一通りではありません)。
「周りの意見に呑 まれて、自分を見失いがち」や先述した「自己否定が強い」などといった傾向、私にはまるで見当たりません。自己嫌悪、とか私の辞書にはないのです。
などというと、まるでナルシシストか何か、みたいですね。
そうなのかもしれません。
モノを作る人間にはそういうところがあるんじゃないのでしょうか。
・・・ということで、その点はサラッと流すとしましょう。
しょっちゅう鏡を見てウットリ、とかそういうんじゃなくってね
はい、また、既に5000字以上書いてしまったので、「続き」へ雪崩 れ込みます。
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